家は風景の一部でありたい。
そして一人ひとりの生活の場面に寄り添う頼りがいのあるものでありたい。
例えば風雨や夏の強い日差し、冬の寒さから人々の生活を守る。
過不足なくひらかれた窓は、新鮮な空気を取り込むと同時に採光を可能にする。
壁や柱は構造として堅牢であるだけでなく、ここは安全な場所なのだという信頼感をもたらすだろう。
季節や一日の時の移ろいを窓からの景色や差し込む光の中に、人は今を生きていることを感じる。
こうしてあらゆる要素がバランス良く配置され、一つに統合されて初めて建築となる。
設計とは人の心を豊かにする場を築く営みなのである。
−
手嶋 保
(Tamotsu Teshima)
[一級建築士]
- 1963
- 福岡県生まれ
- 1986
- 東和大学建設工学科卒業
- 1990-97
- 吉村順三設計事務所
- 1998
- 手嶋保 建築事務所設立
- 2012年 第12回かわごえ都市景観デザイン賞 「川越の家」
- 2014年 日本建築士会連合会賞 優秀賞 「伊部の家」
- 2015年 日本建築学会 作品選集 「川越の家」
- 2018年 日本建築学会 作品選集 「牟礼の家」
- 2019年 日本建築学会 作品選集 「三秋ホール」
- 2020年 日本建築学会 作品選集 「桜台の家」
- 2022年 日本建築学会 作品選集 「井の頭の家」
- 2022年 日本建築学会 作品選集 「船橋の家」
- 2023年 日本建築学会 作品選集 「鎌倉山の家」
- 2023年 日本建築学会 作品選集 「三秋アトリエ」
- 所属団体:社)日本建築家協会、社)日本建築学会、東京建築士会
- 東京理科大学工学部建築学科 非常勤講師
- 日本女子大学家政学部 非常勤講師
- 早稲田大学芸術学校 非常勤講師
- 著書:住宅設計詳細図集「伊部の家」 / MIAKI 三秋ホールの風景と建築 / 「 伊部の家」
原図集